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2024年11月17日
還暦祝いブーム
私、絶対に自らの人生に関わって欲しくないと思っている言葉があります。 それは「還暦」です。全く納得できないけれど、私、今年、還暦を迎えてしまいました。「老人」というレッテルを貼られた気分です。 今年に入ってからやたらと「ライフプランナー」と称する人から電話がかかってきたり、...


2024年6月16日
29年の葛藤と財産
6月18日、サン ル スーは開店29周年を迎え、30年目に突入することになりました。一言で言って、29年なんてあっという間です。 果たして、29年前に比べて我々は成長しているのか? 確実に言えることがひとつだけあります。体だけは間違いなく、横に成長いたしました! 目下、この...


2024年4月27日
〇〇〇〇が止まらないけれど
おかげさまで、日々すベてにおける値上がりを享受しております(…と、もう完全に開き直っております)。 あまりにも昔すぎて(よく考えてみるともう40年くらい前かも…)うろ覚えなのですが、学生時代の西洋史の授業で、ロシア史が専門の教授の講義に、こんな内容がありました。...


2024年3月3日
101本目の告白
私、恥ずかしながら超アナログ人間です。それじゃいけないことは重々わかっていながら、デジタルの世界に全然ついていけません。 サンルスーのインスタグラムなんてあんまり見方がわからず、「何故今日は、新顔メニューのご注文がこんなに多いんだろう?」と思っていると、サンルスーのSNS担...


2024年2月19日
100本目のごあいさつ
ひょんなことからこのブログを始め、なんとか今日まで続けてこられました。 もうずいぶん前のことのように感じますが、店の在り方が一変した2020年春。30年近く店を営んできた中でも、かつて経験したことのないことに次々に遭遇しました。世の中っていとも簡単に、こんなに変わってしまう...


2023年12月14日
サンルスー・スーシェフ列伝
久しぶりに嬉しい機会がありました。 サンルスーを卒業してフランスに渡った元スタッフが、4年ぶりに(コロナのためしばらく日本に戻れませんでした)フランス人の素敵なパートナーを連れて一時帰国しました。 サンルスーに現れた元スーシェフ鈴木、一目見たらかつて日本中を震撼させた「教祖...


2023年7月9日
定番メニュー、続々復活
私ときたら本当にくどいですね。わかっていますけど、言わせていただきます。値上がりが止まりません! ワインに至っては、入荷のたびに値段が上がっていたり、すぐに終売になってしまったり、うっかりしていると1本1000円以上も値上げされていたりで、気の抜けない毎日です。今まで2〜3...


2023年6月17日
28年目、20年目の6月18日
この6月18日、サンルスーは29年目に突入しました。 先日、あるおなじみのお客様が「6月18日は今のお店に移転して20年の日ですね!」とおっしゃいました。「ん? 待てよ。しまった! そう言えばそうだった!」と、人様に教えていただく始末で、全く我が事ながら記念日に疎くて反省し...


2023年4月11日
カウンター席の貴婦人
サンルスーにはカウンター席があります。元来口下手で、お客様と話をするなんて、そんな大それたことなど到底できるはずのないシェフ金子(30年以上相棒を務めている私だって、ほとんどしゃべったことありません)が、なぜわざわざカウンター席を作ったのか? それには深いワケがあるのです。...


2023年3月11日
マスク生活記
マスクをつける生活が当たり前になってもう3年。 2020年4月に緊急事態宣言が発令され、世の中が一変したあの時、サンルスーも休業を余儀なくされました。そして、それまで考えたこともなかったテイクアウト営業を始め、店が休みの日には合羽橋にテイクアウト用の容器を買いに行くのがお決...


2023年1月24日
今年はどんなカンジで?
お久しぶりすぎて、すっかり浦島太郎の気分です。 松の内もとうの昔に明けて、今頃何を寝ぼけたことを言ってるのか、というカンジですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします! 昨年末のおせち仕事には、サンルスー一丸となって完全にキャパシティを超え、全くもってやられました。その余波...


2022年12月2日
師走のある日のサンルスー
年末に向かい、まだ一つとして形をなしていないのに、気分だけ焦りまくる毎日です。こういう時はたいてい、何かをやらかしてしまいます。 銀行のATMに行くのが、私の毎朝の出勤時の日課なのですが、ある日、店に着いて一通りのルーティンを済ませ、さて事務処理を、と通帳を探すと、どこにも...


2022年11月21日
盟友の門出
(前話から続く) 我々の西荻の盟友「29」は、果たして店舗をどこに構えるのか……。コロナ禍の真っ只中、思うように動けず、本当に大変だったと思います。でも逆に身動きが取れないからこそ、たっぷりと考える時間があったのかもしれません。...


2022年10月30日
西荻の盟友
もう11年も前のことです。ランチとディナーの営業の合間、仕込み中のサンルスーにひょっこりと見知ったお顔。忘れもしません、「小ざさ」の最中の菓子折を携えて、1組のご夫婦が挨拶に来てくれました。 「近くでイタリア料理のお店を開きます。よろしくお願いします!」...


2022年10月13日
縁起担ぎの当たり棒
暑かった今年の夏、サンルスーでものすごく流行った、というか、ハマってしまったものがあります。 それは、世にも有名な「ガリガリ君」。シェフ金子も私もその存在は知っていましたが、お子さんの食べるものという認識で、一度も食べたことがありませんでした。...


2022年10月3日
ビストロの素晴らしき世界
ビストロ。それは我々にとって特別な意味を持つ、たまらなくいい響きの言葉です。 30年前、夫婦でフランスへ修業の旅に出て、さまざまなお店を食べ歩いて以来、ビストロの世界に完全に魅了されてしまいました。 本当に楽しそうに食べて飲んでおしゃべりをする、ビストロに集う大人たち。ロマ...


2022年9月6日
とてつもなくビストロっぽい優等生
明るい話でなくて恐縮ですが、値上げと終売の嵐がいっこうに止まりません。コロナ第7波のおかげで売り上げはこざっぱりしたものなのに、支払いときたら1年で最も売り上げの多い12月並みです。 噂によると、年末から年明けにかけてさらに値上げに拍車がかかるとのこと。もういい加減にしてく...


2022年8月3日
それでも前を
7月に入ってから、コロナの感染者が爆発的に増え、我々の仕事にも大きな影響が出ています。2020年の3月、4月に経験した悪夢が再び舞い戻った感じです。 コロナに振り回されるようになってからもう2年半。感染者の増加に比例して、絵に描いたようにご予約のキャンセルが増えるのは予測で...


2022年6月29日
ビストロ サン ル スーの始まり(後編)
1995年6月18日、我々はサン ル スーをオープンしました。 当時はバブル崩壊後で日本に元気がない時代。我々は一文無しどころか、マイナスの借金だらけの身です。そして当時、中央線の新宿から西は「フレンチの不毛地帯」と言われていました。...


2022年6月18日
ビストロ サン ル スーの始まり(前編)
1990年代初めに修業先のフランスから帰ってきたシェフ金子が最初にしたことは、お世話になった同業の方や知り合いへの挨拶回りでした。 するとほとんどの方から異口同音に「あれ! 金子さん、まだフレンチやってたの?」「金子くん、フレンチ、全然ダメだね〜」などと言われたものでした。...
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