こんなにみっともない話、他にあるでしょうか?
6月半ばにウォーキングを始めたシェフ金子。会う人ごとにウォーキング自慢をし、人生が変わったくらいの大きなことを言っておきながら、始めて1ヶ月ちょっと経ったある日「膝が痛い」と言って、足を引きずり始めました。
自慢じゃないけど、重箱の隅をつつかせたら天下一品の私の手前、「今日はやめとく」なんて言おうものなら何を言われるかわからないので、足を引きずりながら出かけて行きました。
が! その5分後、シェフ金子の姿は自宅のリビングにありました。「膝が痛くてどうにも歩けない」のだそう。
「やっぱりね」……勘のいい私(!)、なんとなくこうなるんじゃないかとにらんでいました。何かにつけて、ろくに下調べも勉強もせず、思いつきで始めるからこうなるのです。
「膝が治ったらまたウォーキングは再開する。だから、頼むから中断していることをブログに書かねえでくれ!」……完全に言う相手を間違えています。杓子定規で融通の利かない私に、そんな都合のいいお願いが通用するわけがありません。
サンルスーのインスタグラムや私のブログをご覧になったお客様が「シェフ、ウォーキングしてるんですよね!」とおっしゃる。全く、恥ずかしいったらありません。
通勤時、「時間がかかるから早めに出る」と、私より10分以上早く出かけて行くのですが、のろのろ歩いているのですぐ追いつき、仕方がないので「お先に!」と追い越す。そのうち「この足じゃ無理だ。時間がもったいないから車で行く」と、車で通勤する始末。もったいないのは時間ではなく、駐車場代です。
仕事中も、ちょっと何かを取りに行くだけで普段の5倍くらい時間がかかるので、「サラダの水切り、持ってきて」「ブリュレの皿、5枚お願い」といちいち人に頼んできて、こっちだって忙しいのに、たまったものではありません。
痛いのは膝のはずなのに、どういうわけか「悪いけど、Tシャツが脱げないからひっぱってくれ」……なんだかさっぱりわかりません。
ただいま、友人から教えてもらったカイロプラクティックで治療を開始した次第です。炎症を起こしているので、それを治して「せっかくいい趣味が見つかったんだから、またできるようになるまでがんばりましょう!」と、なんとも優しい先生。
「言っとくけど、膝が治ったらまたウォーキングするんだから、忘れないでくれよ」
忘れるわけがありません。中断する少し前、何かにつけて形から入るシェフ金子に、シューズやらウェアやら「夏用」と称して新しく買わされたばかりですから。そして、お客様に事の顛末を説明するのは私ですから。
つくづくわかりました。やっぱり何事も、自慢をするなら最低1年は続けてからのほうがいということを。そして、自分の失態の後始末をヒトに押しつけてはいけないということを。
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