2024年が始まりました。今さら寝言のようではありますが、今年もどうぞよろしくお願いいたします!
恒例のことですが、昨年末も山積みの仕事に押しつぶされそうになりながら、どうにもならないことばかり考えておりました。
「なぜ、イエス様は12月25日にお生まれになったとされているのだろう? 実際はこの日が誕生日か定かではないらしいから、できれば6月くらいにしてくれないかな」と、敬虔なクリスチャンの皆様からきついお叱りを受けるようなことを考えたり、「年末調整は、なぜ年末にあるんだろう? 年中調整がちょうどいいのに」と、身勝手にもほどがあることを思ったり、「11月決算のバカヤロー!」と、当たり散らす場所もないことに怒りを覚えたり。
気が急くばかりで心ここにあらず、キャッシュカードを銀行に置き忘れて来るのも、すっかり年末行事となっております。名義人であるシェフ金子に取りに行ってもらいましたが、いつもは猛烈な嫌味攻撃を浴びるところ、11月に私が怒り狂うほどの大きな貸しを作ったので今回は文句も言わず、意外にも気持ちよく取りに行ってくれました。
業者さんへの振り込み金額は3つも間違えるし、余計にやることが増えてちっとも仕事が前に進みませんでした。「私ってどうしてこんなにダメなんだろう」と自己嫌悪に陥るのも、毎度おなじみです。
「年が明けたら、お客様から教えていただいた、朝から公然とビールが飲める新宿駅のカフェで、モーニングを食べながら朝ビールを飲もう!」とか、「気になるフランス映画を見に行って、その後、昼飲みのメッカの焼き鳥屋で昼飲みしよう!」とか、「年末にすべて封印してきた、いくつかあるマダム会やら飲み会やらを順次繰り広げよう!」とか、楽しみなことを考えて年末の難関を乗り越え、ようやく2023年が終了しました。
年が明けたときのすがすがしい解放感はなんとも言いがたく、元旦に祈祷と厄除けを済ませて、私の故郷、沼津へ。帰省途中の車内で鳴った、携帯電話のアラーム音には、本当に驚きました。能登半島の地震です。
時間が経つほどに被害の大きさを思い知らされました。一昨年の夏休みに訪れて、いっぺんに大好きな土地になった、能登半島の悲しすぎる現実。
輪島の朝市近くのイタリア料理店は、珠洲のパン屋さんやおしゃれカフェは、七尾のおしょうゆ屋さん、お蕎麦屋さんは、皆さん、大丈夫だろうか? 通りすがりの観光客に、温かく親切に接してくださった皆さんの笑顔が思い浮かんで、寒いだろうな、不便だろうな、不安だろうなと案じるばかりで、とても悲しいお正月になってしまいました。
決して他人事ではない自然災害、どうかご無事で、と祈るのみで、あの圧巻の美しい日本海を思い出しています。
元日から気持ちがもやもやして、すっきりしない感覚がどうしても払拭できないでおりますが、本当に微力ながら、大好きな能登を自分たちのできる形で応援したい。あの素敵な笑顔の皆さんに再会できる日を願って、今年一年頑張ろう。
新しい年、2024年は、こんな気持ちで始まりました。
追記:ささやかながら、能登半島地震災害復興支援を行っています。こちらをご覧ください。
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