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冬のキャンプ部

2025年が始まり、1月なんてとっくに過ぎ、はや2月になってしまいました。節分だって終わっちゃいました。


昨年末の自らを振り返ると、完全にキャパオーバーの仕事量ゆえか、怖くなるくらい記憶がなく、そんな自分がよけい怖くなってきます。


年が明けてからもなんだかんだと雑事に追いまくられ、 「何も生み出していないのに、何故1日はこんなにいたずらに早く過ぎ去ってしまうのだろう?」と仕事の遅い自分に嫌気がさすばかりです。


と、ブログをちっとも更新しない言い訳をさせていただいております。

しかし、気を取り直して、大変遅ればせながら皆々様、今年もどうぞよろしくお願いいたします!



2月に入り、気持ちに余裕ができたシェフ金子とスーシェフ香田が、久々に一緒にキャンプに行ってきました。


昨年9月に2人目の娘が誕生したスーシェフ香田、育児という重要な任務のため、ずっと大好きなキャンプを自粛していたので、それはそれは楽しみにしていたようで、その様子はまるで、遠足の前夜の小学生みたい。こんなにはしゃいで、何事もなければいいのに…。


キャンプ中の食事は、初日のお昼以外はそれぞれにするとのことで、営業の仕込みをしながら、お互い何を食べる予定か、何を作りたいか、本当に真剣に話している姿を見て、「たかがキャンプがそんなに嬉しいかな? 男とは実に単純な生き物だ」とただあきれる私でした。


お客様に「冬にキャンプに行くんですか?」と言われると、待ってましたとばかりに「キャンプの醍醐味は冬ですよ!」とか、あたかもキャンプの熟練者のようにドヤ顔で答えるシェフ金子。「この人、他の人(スーシェフ香田)が言った言葉をあたかも自分が考えたように言う天才だな」と思うこちらは、粗さがしの天才です。


サン ル スーのインスタグラムで発信する情報も、キャンプについての話題が圧倒的に人気があるようです。「キャンプ飯が本当においしそう!」とたくさんのお客様がおっしゃるのを聞いて、「こんなデブ飯、どこがおいしそうなんだろう?」と、いつも不思議で仕方がありません。


「初日のお昼ごはんは、一緒に富士山を眺めながら、マダム(私です)の故郷の静岡ふうお雑煮を食べる!」…スーシェフ香田が決めた、このキャンプの一番の目的です。ところが現地に着いて、一生懸命仕込んだ一式をすべて自宅に忘れてきてしまったことに気づいたスーシェフ香田。これでは、楽しみすぎて遠足当日に熱を出した子供のようではありませんか。


よって初日の昼食は、シェフ金子はインスタントみそラーメン、スーシェフ香田は近くのスーパーで調達した静岡おでん、おやつはよくわからないけど、焼きとりだったのだそう。


夕食はシェフ金子はお気に入りのレトルトを使って具だくさんカルビクッパ、スーシェフ香田は鍋焼きうどん。ガッツリ、コッテリ好みでズボラなデブ金子、じゃなかったシェフ金子と、平成生まれなのに昭和チックなものを好み、凝るタイプのスーシェフ香田(この人、コンビニで買うおにぎりは「赤飯」、おやつは「すあま」です。到底信じられません)。作って食べたものに、性格、嗜好、体型までよく表れています。


翌日の朝食は、メスティンで炊いたごはんに明太子、しらす、納豆。 これはシェフ金子の定番のキャンプの朝ごはんです。スーシェフ香田は、洗米した米ももれなく忘れてきたので、シェフ金子のメスティンごはんを半分ずつ食べ、さらに前夜のカルビクッパの残りをぞうすいにして増やして食べたとのこと。まるで戦時中です。


「おそらく、キャンプをする人は誰でもあることだと思うけど、必ず肝腎なものを忘れるんだよね。でもこれがまたキャンプの魅力なんだよ」とシェフ金子。食料の一切合切を忘れたことにどんな魅力があるのかわからないけど、誠に寛大なキャンパーです。



翌日、店で2人が言うには、「今回のキャンプは本当に心底寒かった。 凍死するかと思った」とのこと。「ねえ、キャンプは冬に限るんじゃないの?」と言うと、「やはりキャンプといったら春ですね!」と答えるスーシェフ香田。この連中、本当にニセモノ臭いキャンパーです。


というわけで、私にはやっぱりキャンプってよくわかりません。寒い日はキャンプで凍えるのではなく、サン ル スーの「ポトフ」で、身も心も温まった方がいいのではないでしょうか?


追伸:「シェフ金子とスーシェフ香田のキャンプ日記Vlog」に動画をアップしています。よかったら見てやってください。



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西荻窪(東京都杉並区)のフランス料理店 ビストロ サン ル スー

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