師走、いつもの風景

サンルスーにとって、一年で最も緊張する季節に突入しました。


緊急事態宣言の解除により、昨年末とは違って営業の制約もなくなり、ありがたいことにたくさんのお客様にご来店いただいています。


これから大事なノエル(クリスマス特別コースでの営業)も控えています。毎度のことながら、まだメニューも決まっていません。ただでさえ気の急くところへ11月の決算(最も苦手とする大棚卸し!)も重なり、実を言うと自分自身はパンク寸前ですが、お食事を召し上がるお客様の楽しそうな様子を見て嬉しい気持ちになり、気を取り直している状態です。



そして年末最大のイベントである「おせち」。昨年より予定数を増やし、満を持して発売したところ、おかげさまで締め切り日の20日前に完売となりました。気が小さい私は「間違いがあったらどうしよう」とそればかり気になって仕方がありません。「やることリスト」のチェックばかりしていて、仕事が全然前に進まないのもいつものこと。


学生時代、テスト期間になると試験勉強のスケジュールを完璧に立て、初日から予定通りにいかないとまたスケジュールを一から立て直し、翌日もその次の日も同じことを繰り返して、テスト期間の全てをスケジュール作成に費やし、結果、半泣き状態で一夜漬け……という情けない性分、数十年経っても全く変わりません。


シェフ金子、本名は金子淑光(カネコヨシミツ)といいますが、毎年年末になると金子愚痴光(カネコグチミツ)に名前が変わります。毎朝起きるときの第一声が「いてててて……」。どこが痛いのか知らないけど、痛いと訴えています。仕事中もなぜかすれ違うときだけ「仕込みが追っつかねー」「あー、完全に風邪だ」とか呟いています。もし本当に風邪などひいていたら大騒ぎですが、聞こえないふりをするのも大変です。


お客様もコロナによる自粛生活で長いこと我慢されていたためか、さまざまなご要望が多く、手違いがあるといけないのでくどくどと「この日は〇〇を頼まれているからね」と何度も繰り返し言うわけですが、「そんなこと聞いてないよっ!」または「くどい!」と怒られるという、実に綱渡りの毎日です。


やりたいこと満載で、何事も限界まで挑戦するスーシェフ香田まで「今年もあとわずか、なんだか不安になってきました」と、いつになく弱気です。「なるようにしかならないよ、結果、毎年なんとかなってるんだから」とか、頼りないことこの上ない代表取締役。


こうしてあっという間に年の瀬を迎え、一同、気がつくと来年になっている……これが毎年繰り返される、サンルスーの師走の風景なのです。

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