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貴重な伝統デザート、クレープ・シュゼット

  • 5月14日
  • 読了時間: 3分

クレープ・シュゼット。あまりにも有名なデザートです。


遥か昔、我々がまだ20代の頃、銀座のデザート専門店で、客席で仕上げてくれるクレープ・シュゼットをうっとりと眺めながら「東京ってなんてかっこいいんだろう!」と感動したことを覚えています。


でも、その時は店内でクレープ・シュゼットを注文したのは我々だけだったので、他のお客様の注目を浴びることとなり、恥ずかしくてたまらず、はっきり言って味など全く分かりませんでした。



今から4年ほど前、スーシェフ香田が「ぜひデザートメニューに加えたい」と言い出しました。しかしですよ、その場で火を使って作るデザートは、注文が立て込んでいる時の小さな厨房で、ましてや一人何役もこなさなければならないサン ル スーにとっては、かなりハードルが高いと思われました。


「火もの(火を使う調理)」だけど大丈夫?」と心配でしたが、「全然大丈夫です!」と自信満々のスーシェフ香田。「ま、とりあえずやってみて、大変だったらやめればいいじゃん」と、こんな無責任なことを言うのはシェフ金子しかいません。悩みがなさそうで本当に羨ましいです。


というわけで、クレープ・シュゼットはサン ル スーのデザートに仲間入りすることとなりました。


サン ル スーの料理人たち(男ども)は皆、スイーツ好き。朝の仕込み中に甘いものは欠かせません。


先日も、小学生の頃からのお菓子作り好きが高じて料理人になった若いスイーツ好きのスタッフが、友人と連れ立ってクレープ・シュゼットが有名なお店に行ってきました。


女性客やカップルだらけのゴージャスな店内で、野郎が2人、40分並んで待って食べてきたとのこと。かなりその空間から浮いていたこと請け合いの光景が容易に想像できます。


客席で作ってくれる演出効果の高いサービスなど、今やとても貴重なので、私も今度、友人と行ってみたいと思ったものの、その値段を聞いて「そのお金で生中(生ビールの中ジョッキ)が4〜5杯は飲める」と思い、すぐその願望を撤回しました。


ある日、出来上がったクレープ・シュゼットをテーブルにお持ちすると「僕はてっきりマダムがここ(客席)でフランベするのかと思ったよ!」とあるお客様に言われました。


「髪の毛がチリチリになってもよければ、私がここで作りますよ。あとね、味の保証は全くできないから、美味しくなくても文句は言わないでね!」と、ついお客様に向かってこういう減らず口をきいてしまう自分、本当にどうにかしたいものです。



ところで、サン ル スーのクレープ・シュゼットのご注文、予想以上に好調で、すっかり定番メニューとなりました。お客様曰く、なかなか食べられるお店がないとのこと。確かにそうかもしれません。


サン ル スーのクレープ・シュゼットは、生中4〜5杯どころか、生ビール大ジョッキ1杯くらいで食べられますので、どうぞぜひご注文ください。ただし、店内の混雑状況によりお休みすることもあるので、そのあたりはどうぞお許しください。


こういう昔ながらの伝統的なデザートは、言葉の響きもなんとも心地よく、独特の魅力を感じます。大切に大切にしていきたいと思っています。



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西荻窪(東京都杉並区)のフランス料理店 ビストロ サン ル スー

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