緊急事態宣言、再び

コロナの流行から1年以上が経ちました。3度目の緊急事態宣言が発出されて、今まさに渦巻きの中にいてグルグル回っているような状況です。


今回、飲食店がお酒の提供ができないことは衝撃でしたが、これも仕方のない措置だと思っています。今回の要請でもお酒抜きで営業する飲食店が多く、お酒をメインとする居酒屋さんまで、お酒抜きで営業されているところが多いのにはとても驚きました。私は完全に参っていたので「みんな、強いな」とつくづく感心しました。



さて、サンルスーはどうしたものか? シェフ金子は「お酒の提供ができないなら、テイクアウト一本に絞ろう!」と早い決断です。理由は簡潔です。「俺だったらお酒の飲めないお店で食事はしたくない」。


同感です。でも3月に、OBENTOYAサンルスーを閉店すると決めたときのやり切った感があまりにも強く、私は完全に燃え尽きてしまい、すぐに切り替えができません。


飲食店では考えられない21時、そして20時閉店に戸惑いながらも「やっぱり店内営業って緊張感やライブ感があって楽しい!」と、やっと体と心が慣れてきたところでした。自分たちの怠慢や努力不足なら反省したり改善したりできるけれど、相手はコロナ。自らの努力とは無関係のところで、要請の内容もしょっちゅう変わり、せっかくいただいたご予約の時間を変えていただいたり、ご予約自体をキャンセルしていただいたりと、今年に入ってから生産性のない後ろ向きな仕事が増えています。


そんなご連絡の中でも「応援しています、頑張ってください」「落ち着いたら必ず伺います」と、皆さん温かい言葉をかけてくださいます。うれしいはずが、あまりに申し訳なくて、さすがに今回ばかりは悲しくなるのです。


いつもカップルでご来店くださるあるお客様が、このたび結婚されることになり、そのご報告のために、また女性のお母様をサンルスーにご紹介くださるために、ご予約をいただいていました。このご予約をキャンセルしていただく際にその事実を知ることになり、どっぷりと谷底に落ちてしまいました。


が、心が折れそうな私をよそに、元来能天気なシェフ金子、何が起きても全く動じません。スーシェフ香田は、すぐに頭の中をテイクアウトに切り替えてクルクル動き回っています。「ここにも強い人、いた」と思いました。


コロナには1年以上振り回されていますが、店内営業でもテイクアウトでも、お客様の温かさ、ありがたみを再確認できました。そんな大切なことに気づいたのだから、谷底から這い上がることにしてみるか!と思う、5月の始まりです。

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