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ブレずに綿々と。福井の旅

2 日前
読了時間: 4分

すっかり秋めいてまいりました。気持ちは完全に年末に向けて発車しているのに、今さらながらの夏休みのお話です。


9月に福井県に行ってきました。


シェフ金子の「車で行って、大好きな軽井沢も絡められる旅」、私の「今まで行ったことない県を訪れる旅」、お互いの譲れない希望に立候補してくれたのが福井県です。どうもありがとう!


ついでに言わせてもらえれば、我々は「そばを食べる」ことを勝手にライフワークと呼んでおります。福井には、かの有名な越前おろしそばがあります。我々の旅にもってこいではありませんか!


とりあえず軽井沢で初日を過ごし、翌朝7時半に軽井沢を出発。5時間のドライブを経て、石川県や富山県を訪れた時にすっかりはまってしまった回転寿司へ。北陸の回転寿司のレベルの高さにうならずにはいられません。こういうものを日常的に食べられる北陸の皆様、心から羨ましいです。



3日目は、大目的の越前おろしそば屋さんに。土砂降りの雨の中、開店と同時に何とかギリギリ第1陣にすべり込みました。自分たちだってそうなのに、「この土砂降りに、皆すごい執念じゃない?」と驚くばかりです。


長いこと憧れていた、越前おろしそば。大根おろしと削ったかつおぶしをかけるとは、なんてセンスがいいんだろう? やはりそばは奥が深い。おそば屋さんめぐり、やめられません。



福井といえば、永平寺。荘厳な空気を感じるべく、行ったはいいものの、バケツをひっくり返したような大雨に、「あんたは絶対滑るからやめておこう。俺も靴、1足しか持ってきてないし」と素早くあきらめます。入り口で車の中から拝んで退散しました。


福井といえば、恐竜博物館。すごくいいという前評判のもと、行ってみたら……休館日でした!「駅前に恐竜がたくさんいたから、充分だよ」と、本当にあきらめの早いポジティブなシェフ金子です。



旅の中で1軒だけ、背伸びした宿に泊まると毎回決めています。「ここはとにかく料理がおいしい!」と福井通のお客様から強くおすすめいただいた、あわら温泉の宿に伺ってきました。


「地産地消」を売り文句として、形だけの空回りした商業的なものが大勢を占める中、地に根を下ろし、ブレずに綿々と誠実に宿を保つ。そしてそれを、信念を持った食にまつわる人々や生産者さんたちが強力に支える。


皆さん、福井という土地に誇りと愛情を持っていて「すごいなぁ」と感動するばかり。でもそれを本当に当たり前のこととして営みを続けていらっしゃるから、なおさらすごい! 自分たちもブレずに頑張ろうという気持ちにさせてもらいました。



我々を担当してくれた素敵な仲居さん(SAKEディプロマの資格を持ち、お酒のアドバイスがお上手すぎて飲みすぎてしまいました。彼女の福井に対する強い愛にも感動!)の「宿を出たら、宇宙一おいしいジェラート屋さんに行ってください」というおすすめに従って、張り切ったのはいいものの、行ってみたら、開店2時間前でした! 予定が目白押しの我々は、泣く泣くあきらめることになります。今でもこれは残念でなりません。だって、宇宙一ですから。


福井といえば、東尋坊。夏休み中ずーっと雨天でしたが、この日は奇跡的に晴れていて、満を持して行ってまいりました。


景観を保つため、安全柵も何もついていないこういう潔さ、本当に好きです。よちよち歩きながら、圧巻の景色にひたすら感動するわけです。これで船越英一郎と片平なぎさがいたら、完璧に火曜サスペンス劇場です。福井詣でで、唯一叶った観光でした。



福井県は、油揚げの消費が日本一とか。これもまた憧れておりました。大きなお揚げを食べに、「こんなところに店があるのか?」と心配しながら車を走らせてたどり着き、「揚げ一枚御膳」をいただいてきました。



直径13cmほどのお揚げを食べ切り、その後は(汚くて恐縮ですが)ゲップがお揚げで大変でした。


我々の旅はいつも観光そっちのけで食べることばかりですが、未知の場所を訪れるって、やっぱりとてもいいものです。


世の中は日々刻々と変化しています。ブレずにやるって言葉で言うのは簡単だけれど、貫くのはとても難しいこと。日本のいろんな場所で真摯に活動している方々が、我々にいつも何かを教えてくださる。本当にありがとうございます。


さて、来年はどこへ行こう?

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