2025年秋、新潟の旅
- vivstudio
- 9月21日
- 読了時間: 3分
9月の初め、夏休みを利用して、かつて通過しかしたことのない新潟へ行って来ました。
シェフ金子の我儘な「軽井沢もからめてゆっくりしたい」という希望を叶えながら、私の47都道府県訪問制覇の壮大な夢を果たすべく、新潟の地を選びました。
実は正直なところ、前回のブログで私がシェフ金子の魂胆をお見通しなことを知り、これ以上悪口を書かれたくない一心で、慌てて新潟の宿を2軒予約したのです。いくら口で言っても聞こえないふりをするので、シェフ金子を動かすのはブログに限ります。
どうやら新潟に詳しいらしいスーシェフ香田が「とにかくおにぎり屋さんに行って『塩むすび』を食べてください」と何度も言うので、「えーっ? 塩むすび? 何かもったいないような気がするなぁ」と思いながらも、素直な我々は指示通り、南魚沼市のおすすめのおにぎり屋さんに突入します。

塩むすびを含めておにぎりを4つ、そしてみそ汁を2人前、あると必ず私が目を離した隙にサッとトレイに乗せる、シェフ金子の好物の鶏のからあげで朝ごはんです。
こんなにお米を美味しいと思ったのは、もしかしたら初めてかも知れない。そして何げない具の入ったみそ汁の美味しいこと! 文字通り「ヨッ!ニッポンイチ!」です。塩むすびバンザイ!
最近色々取り沙駄されている米問題ですが、改めて日本人の主食が米で良かったと思い、そして大変な思いをして作ってくださる農家さんに、ひたすら感謝するばかりです。農家さんに幸あれ! 新潟に来て余計にお米の有難みを痛感しました。
「何かこの旅、幸先がいいね!」とすっかりゴキゲンになり、食べる予定の詰まっている我々は、わずか1時間後に新潟名物「へぎそば」をお昼ごはんに食べることとなります。一応、そば屋さん巡りは我々のライフワークとなっているので、「お腹がまだ空いてない」などと身勝手なことを言うわけにはいかないのです。

今回の宿は、かねてからいろんな方々からお勧めいただいた、宿泊・飲食店・ワインショップ・スパなどを併設したワイナリーです。

ワイナリーツアーに参加するわけでも、広大な敷地を散策するわけでも、お店をのぞくわけでもなく、スパでまったりし、ひたすら部屋からぶどう畑をながめながらゆっくりする。そう、最近の言葉を使わせていただくと、「リトリート」とでも言わせていただきましょうか。

「リトリート」とは、忙しい日常生活から一時的に離れ、心身をリフレッシュし、自分自身と向き合う時間を過ごす旅のスタイル(あ!これはAIの回答そのまんま!)。まさに我々のためにあるような言葉です。
いつもやらなくちゃいけないことと時間に追いまくられ、支払いの心配ばかりしている自分が、いかにちっぽけな存在であるかを思い知らされます。「ああ、世知辛い今の時代に、こんな優雅な時間を過ごせる場所があるのか」と感じ入りながら、かけがえのない豊かな時間を過ごすことができました。「何もしない」って、なんて贅沢なことなんだろう。

夕食はゆったりとした空間でフランス料理、ワイナリーのワインをたっぷり飲んで、数分歩けば、もうベッドが待っている。最高ですね! これぞ宿に泊まることの醍醐味です。誰が言ったのか、まさに「大人のテーマパーク」。商業主義を感じさせない、素晴らしい空間と時間でした。
敷地内に停まっている車を見ると、ほとんどが新潟ナンバー。地元の人の利用が9割だとか。話題の施設って案外、他県からの利用者が圧倒的で、地元の人はほとんど関係ない、ということがよくあります。新潟の人たちの県民性は、保守的だけれど、一度信用したら決して離れず寄り添ってくれるとのこと。我が街、西荻窪に似ていて何かすごくいいな。
「また絶対来よう!」と誓い合う我々なのでした。
そして新潟旅2日目に続きます。






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