今年はどこへ行こう?
- vivstudio
- 8月16日
- 読了時間: 4分
7月から8月にかけてご来店のお客様の食事中の会話に、ある傾向が面白いように出てきます。あちこちのテーブルで、夏休みの旅行の計画を詰めていらっしゃる。夏のお決まりの光景です。
実際、旅って計画している時がいちばん楽しいのかもしれません。お客様に「この夏はどこかへ行くのですか?」と聞く、これも私の夏の恒例行事です。
今年の傾向として「どこにも行かない」とおっしゃるお客様が、殊のほか多いです。「暑いし、高いし、混んでるし」というのが共通の理由。その気持ち、本当にわかります。日本の夏も、そして夏休みの取り方も、だんだん変わってきました。
お客様の旅の計画を小耳に挟んだり、直接旅の話を聞いたりしていると、こっちまでワクワクしてくる一方、だんだん焦ってきます。
サン ル スーの夏休みは毎年9月。「今年はどこへ行こう?」
生きているうちに47都道府県を訪れることを決めたので(去年、やっとの思いで28都府県を達成。あと19道県。この世にいる間に間に合うか?)、何とか行ったことのない土地に行ってみたい。 discover Japan!
あるお客様に「宿泊しなきゃカウントしちゃダメだよ」と命令されたので、素直に従うこととします。
「旅は車に限る!」と断言するシェフ金子の方針に渋々従い、去年は車で四国めぐりの旅をした我々です。とてもいい旅でしたが、いかんせん車では遠すぎました。車での長距離移動は、やはりそれなりの気合いが必要です(ちなみに私は車に興味がなく、運転免許も持っていないので、運転するのはすべてシェフ金子です)。
年々ひどくなる猛暑のためか、はたまた年齢のせいか、毎日何だか疲れて疲れて仕方がありません。よって完全に気合い不足になっております。
私としては「どこか南の方(九州や沖縄の島)のリゾート感あふれる場所で、青い海を眺めながら、鮮やかな色をしたカクテルなんか飲んじゃったりして、何もせずゆっくり、ボーッとしたい」と思うわけですが、そうなると、どうしても飛行機に乗らなくちゃ、になります。シェフ金子、飛行機恐怖症につき、簡単に却下です。本当に迷惑な旅の連れです。

旅の宿予約担当のシェフ金子が動こうとする気配が、未だに全くありません。勘の鋭い私には、シェフ金子の魂胆は完全にお見通しです。どうやら「慣れてる軽井沢でゆっくりしたい」らしい。
その気持ちはわかります。慣れた所って色々調べたり考えなくていいし、時間も無駄にならないし、失敗もない。疲れたふりしてうやむやにして宿がとれなくなる時間稼ぎをしてるとしか思えません。長いこと相棒を務めていると、相手の心理が残念ながら手にとるようにわかってしまいます。
でも、それでは未知の県訪問の私の壮大な夢が果たせなくなるではありませんか!
シェフ金子…大好きな軽井沢周辺でゆっくりしたい。
私…訪れたことのない県をひとつ減らしたい。
歩み寄ると、白羽の矢が立ったのは「新潟県」です。新潟なら車で行ってもさほど遠くはないし、軽井沢に寄ることも可能です。
昭和の紙世代で育った私は、旅の計画はガイドブックを手にしないと、どうも全体が把握できません。とはいえ、ずいぶん前に買ったはいいものの、まだ一度もページを開いておりません。あまりにも未知すぎて興味が湧かず、困っていました。
そんな中、新潟出身のお客様や新潟を訪れたことのある旅上手なお客様から素敵な情報が色々舞い込んできました。「新潟もいいなあ」とその気になってきた矢先、「大阪万博にしよう!! 俺、前回(1970年)の、行ってないし。それと軽井沢!」
バカバカバカバカバカヤロウ!! 大阪? 何度か行ったじゃないの! 大阪と軽井沢? 遠すぎるじゃないか!
旅の連れを選出するにあたっては、いくつかの条件が必須なことがわかりました。まず、最低条件として飛行機に乗れる人、そして現実味のある人。さらに意識面で好奇心と探求心のある人です。
シェフ金子、残念なことにひとつも持ち合わせておりません。というわけで、未だに何も決まっておりません。果たして我々は夏休みにどこかへ行けるのだろうか?
私事の本当に下らない話、誠に失礼いたしました。
※9/1(月)〜9/5(金)、夏休みをいただきます。
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